過食習慣から抜け出すための思考術と習慣を変える秘訣

脱!摂食障害カウンセラーの三上さくらです。

この記事は、
・自分が摂食障害である
・なかなか抜け出すことができない
・気が付くと、いつも過食してしまう
という方に向けて書いています。

思考を変えて、行動を変えて、習慣を変えるために、どうしたらいいか分からない…という質問が多いので、できるだけ具体的な方法をご紹介します。是非、参考にしてみてください。

はじめに

摂食障害歴◯年です。
もう習慣として定着してしまって、どうしても抜け出せません。

このような質問が多々あります。

私も本気で摂食障害から抜け出そう!と覚悟を決めたのは、摂食障害歴7年目のことでした。

夜の過食は当たり前。
休日の過食嘔吐はエンドレス。

そんな状態だったので、ちょっとやそっとじゃ生活パターンを変えることができなくて、多くの時間をウダウダと悩むことに費やしてしまいました。

今では、そのウダウダと悩む時間も必要だったのかな?と思っていますが、できるだけ早く改善の手応えがほしいですよね。そうでないと、摂食障害歴と同じくらい改善への時間を使ってしまうかもしれません。

なるべく早く摂食障害習慣から抜け出して、新しい習慣を得るために、私がやってきたことをご説明します。

思考の仕組みを知る

まず「思考は現実化する」というのが、私のメソッドの一番重要なところです。

ここでお話している思考とは、自分が認識できている顕在意識ではなく、自分でも認識できていない潜在意識のことです。

よく氷山の例えが使われていますが、水面上に見えている部分が顕在意識。水面下に隠れている部分が潜在意識です。

氷山の隠れている大きな部分=潜在意識の部分が摂食障害を引き起こしている、と考えます。

 

詳しくは下記のブログを読んでみてください。

摂食障害(拒食・非嘔吐過食・過食嘔吐)から卒業する方法

あなたの潜在意識が摂食障害を創り出している

摂食障害、特に過食嘔吐って時間もお金も無駄にする行為で、あなたのことを不幸にしていると思います。

でも、メリットがあるんです。

例えば、
・たくさん食べるのに痩せている
・どか食いがストレス発散になっている
・食べている時は幸せいっぱい気分
など。

その場しのぎのメリットが多いのですが。
このメリットを手放すのって何となく惜しい。
他のストレス発散方法が思い浮かばない。
食べないと落ち着かない。イライラが止まらない。
だから過食習慣がやめられない人が多いです。私もそうでした。

 

まずは、自分の中で摂食障害であるメリットを考えてみてください。

そして、そんなことを考えているから「摂食障害である現実から抜け出せないんだね〜」と認めてみてください。

現実が変わる手応え

素直な人ほど「そうか!思考が変われば現実が変わるんだ!よし、思考を変えるぞ〜」と前向きになってくれます。

で、マイナス思考だったところから、プラス思考になるので、すぐに現実が動き出します。

この思考の仕組みが分かってくると現実が変わる手応えがあるので、すぐに出来るような錯覚に陥ります。

私も「今、考えていることが変わったから、すぐに変わるはず!今この瞬間に!過食習慣もピタッと止まる!」ということばかり考えていました。

 

いやいやいやいや。

 

何年も蓄積された摂食障害思考は、そんなすぐに駆逐できるほど単純な思考ではありません(笑)

根深い思考が次から次への現実にあらわれて「あれ?なんでこんなに苦しい現実ばかりなの?やっぱり治らないのかな…」と諦めモードに陥ってしまう可能性があります。

 

ここが運命の分かれ道です。

手応えがあってからの挫折(過食行動が止まらない等)は、精神的ダメージが大きいです。ここを乗り越えるためには、諦めない覚悟と完璧を求めない精神が必要となります。

諦めない覚悟

摂食障害を克服する道のりに超大きな衝撃的ミラクルは一度に起きません。

小さなミラクルは、どんどん起こります。でも、小さ過ぎて見逃してしまうことが多々あります。それって、とても勿体無いことです。

例えば、
・過食食材を購入する時、ちょっとだけ冷静になった(結局、購入したけど)
・過食スイッチが入る前に、深呼吸をやってみた(結局、過食したけど)
・いつも無心でトイレに駆け込むのに、今日は涙が出た(結局、嘔吐してる)
など、ほんと些細な行動の違いにフォーカスしてみてください。

「結局、同じでした」で、終わりにしない。小さな前進を認めてください。

「やっぱりダメでした」で、終わりにしない。自分を責めないでください。

小さなミラクルが積み重なると、ちゃんと大きなミラクルになっていますから大丈夫です!

完璧を求めない精神

また、完璧を求めていると出来ないことばかり注目してしまいます。

毎日過食していた行動が、ある日一度だけ止まった。

この事実に対して、
・一度だけでも止まった!嬉しい!という方
・でも次の日は過食嘔吐が酷くなってしまって…という方

どちらが改善すると思いますか?

訓練あるのみ!

自転車と一緒。

自転車って、すぐには乗れません。

何度も練習して、補助輪なしで乗れるようになるまで、何度もコケます。怪我もします。

すぐに乗れなくて当たり前。
それでもチャレンジし続ける!

で、一度コツを掴むと、スイスイ乗れるようになる。

滅多なことではコケなくなる。
なんで今までコケてたん?と思うほど「普通」のことになります。

 

思考も同じ。

すぐには掴めません。

何度も練習して、私のアドバイスがなくても混乱しないようになるまで、何度も思考停止します。そして暴走もします。

すぐにできなくて当たり前。
それでもチャレンジし続ける!

で、一度コツを掴むと、自分の思考が見えてくる。

滅多なことでは凹まなくなる。
なんで今まで悩んでたん?と思うほど「普通」のことになります。

思考も練習が必要なんです。

習慣化するまでの道のり

歯磨きが、どうやって習慣になったか覚えていますか?

幼い頃、自分から「食後は歯磨きをしないとダメだよね〜」って気付いた人は少ないと思います。親や身の回りの大人が「歯磨きしなさい!」ってアドバイスをくれたはず。

歯磨きをするメリット・デメリットも一緒に教えてくれたり、歯医者さんや子供向けTV番組、絵本などで、
歯磨きって大切だよ〜
やったほうが自分のためだよ〜
やらないと怖いことが起こるよ〜
虫歯になるよ〜
って、若干脅し気味で刷り込まれたのではないでしょうか(笑)

はじめは歯磨きから逃げ回ったり、甘い味の歯磨き粉に変えてみたり。親や身の回りの大人は、子供に歯磨きをさせるために試行錯誤していたと思います。

そして、自分で歯磨きをしたら褒められる。だから、ちゃんと歯磨きをするようになる。

「よく出来たね〜いい子いい子」って褒めてほしいから、ちゃんと磨くようになる。

大人になってからは、歯を磨くことの大切さ、健康維持のため、美しさを求めて、より念入りな歯磨き習慣が形成される場合もありますが、小さな頃の習慣って、こんな感じですよね〜

習慣になるまで自分でやる

子供が歯磨きをするようになる手順を自分でやってください!

①メリット・デメリットを知る
②自分のためになることだよ〜と刷り込む
③はじめは逃げても、逃げない方法を試行錯誤する
④できたら自分を褒めまくる
⑤「よく出来たね〜いい子いい子」と頭を撫でる

このステップを続けることで、意識的に習慣化できます。

正直、はじめは自分を褒めたり、いい子いい子するのは照れくさいです(笑)馬鹿らしいと思うかもしれません。でも、無料で摂食障害習慣から抜け出せるのだったら、四の五の言わずにチャレンジしてみてください。

私は、摂食障害人生から解放されるのなら、悪魔にでも魂を売る!という気持ちでした。でも、悪魔と交渉するより、自分を褒めたほうが簡単だったので。

さいごに

摂食障害で悩んでいる多くの方が「こんなに苦しんでいるのだから簡単に治るはずがない!」という想いに縛られています。

簡単ではない=困難である

だから、困難な現実ばかり訪れます。

 

私は、思考の仕組みを知ってから、人生が「楽」になりました。生きることが「安心」になりました。

昔の私は、波乱万丈な人生が「生きてる!」と実感できる。他人よりも困難を乗り越えた感じが凄い!と思っていました。だから、あらゆる問題や試練があったのだと気付いたのです。

 

どうか気付いてください。

あなたの思考次第で、摂食障害は改善します。