摂食障害から抜け出す!過食に怯えない時間を手に入れる方法

脱!摂食障害カウンセラーの三上さくらです。

1日24時間とは、全ての人に平等に与えられた権利です。

私は15年間の過食嘔吐を克服して、今では「食」に振り回されない生活をしています。他の人にとっては普通の生活が、こんなに素晴らしいなんて!きっと私は普通の食生活を送ってきた人よりも、より一層幸せを感じていると思います。

しかしながら、それはそれは苦しい日々だったのです。

15年間とは、
日数で表すと、5,475日。
時間にすると、約13万時間。

生まれたての赤ちゃんが中学校を卒業しちゃうくらい時が経ってしまいました。

例えるなら、永遠の闇。

光を感じても、すぐに消えてしまう。

でも、治したい。

 

※ここから先は、本当に心の底から治したい方だけお読みください。

 

はじめに

本当に治したいですか?
心の何処かで、一生治らないと思っていませんか?
私のように治る人がいるなら、自分も治る!と信じることができますか?

治るためには、次のステップが重要です。

思考を変えて、行動を変えて、習慣を変える。

習慣が定着するまで、何度も何度も反復練習する必要があります。ひたすら訓練します。

 

その覚悟を決めてください。

 

右利きの方が、左手でお箸を使うのは大変ですよね。でも、練習すれば上手くなる。ちゃんとお箸を使うことができる。

今の食生活を、違う食生活に変えるのは大変です。でも、練習すれば出来るようになる。訓練次第で今の食生活が変わります。

 

そう思いませんか?

時間に関するご相談

摂食障害のご相談には、時間に関することがとても多いです。

過食嘔吐している時間が無駄だと分かっているのに止められません。

深夜家族が寝てから過食嘔吐しているので、常に寝不足です。仕事中に眠くなってしまいます。こんな生活もうやめたい。

過食するためにお金を稼いで、いつも残業ばかり。休みの日は、その仕事のイライラを過食嘔吐で紛らわしています。もっと他のことをやる時間がほしいです。

などなど。

私も長い摂食障害人生の中で、何度これらの恐怖に出会ったか分かりません。摂食障害さえ治れば、こんなことにならなかったのに!摂食障害にさえならなければ、こんな苦しまなかったのに!毎日毎日、不安と葛藤と挫折で泣いていました。

ひとつひとつのご相談について、私が思っていることを書きますね。

過食嘔吐している時間が無駄…

だと分かっているのに止められません。

この気持ち、痛いほど分かります。

私は1日24時間のうち、酷い時は8時間ほど摂食障害のために時間を使っていました。食べ物の購入、過食、トイレ探し、嘔吐、その後のダメージ、罪悪感、後悔している時間を含めて。

時間の無駄。お金も無駄。頭では理解している。それなのに愚かなことばかりに使ってしまう。

どうして止められないのか?

摂食障害思考のままでは堂々巡りしてしまいます。

まず、どうして無駄だと思ってしまうのか考えてみます。もっと他にやるべきことがある、やりたことがあるからではないでしょうか。

・楽しいことをしたい
・趣味に時間を使いたい
・友達と遊びたい
・恋人と過ごしたい
・仕事に集中したい
・家事を丁寧にやりたい
・読みたい本がある
・勉強したいことがある

他にもあると思いますが。

もっと有意義なことに時間を使いたいのに、仕事から帰宅して、テレビを見ながらダラダラ過食。過食スイッチが入って気が付くと深夜2時。早く寝ないと明日も会社なのに…という生活を繰り返してしまう。他にも、友達との女子会や恋人とのディナーをキャンセルしてまで過食していることがある。

どうして置き換えることができないのか?

それは…

 

あなたの潜在意識で、過食嘔吐することに多少なりともメリットを感じているからです。

・一時的にスッキリする
・ストレス発散になる
・他にやりたいことがない

そんなことない!と思うかもしれませんが、ちょっと深く考えてみてください。

 

ある日1回だけ置き換えることができたのに、次にダメだとこう思っていませんか?

「やっぱり私は時間を無駄にしている。やっぱり私にはできないんだ。」

「過食嘔吐しなかったせいで、身体が重い気がする。やっぱり吐けば良かった。」

これって、自分自身に対して時間を無駄にしている、過食嘔吐したほうがいい!という自己暗示をかけている状態です。

どんなに顕在意識で治そう!と願っても、無意識に時間を無駄にすること、過食嘔吐したほうがいいことばかり考えているので、いつまで経っても摂食障害から抜け出すことはできません。

深夜家族が寝てから過食嘔吐しているので…

常に寝不足です。仕事中に眠くなってしまいます。こんな生活もうやめたい。

この気持ちも分かります。

実家暮らしの頃、親が寝静まってから冷蔵庫を漁ったり、簡単な料理を作ったり。何にもなくてコンビニで食べ物を大量購入したりコソコソした生活をしていました。

私には弟がいたので「早く寝ろ!」とキッチンから追い出したり、「勝手に1階に下りてくるな!」と酷いことを言ったり。最悪な姉でした。過食することに頭がいっぱいで、家族関係もギクシャクしていました。

平日は1ラウンドだけ!と決めていたのですが、2周目に突入すると、疲れ果てて居間で寝てしまうことが多々ありました。早起きの父が起きてきて「こんなところで寝るな!」と怒られるのが怖くてたまりませんでした。父は心配してくれていただけなのに、私は自分のやっていることが恥ずかしてく、異常な食生活がバレるのが怖くて、父親から逃げるように生活していました。

そして、過食嘔吐しないと眠れなくなってしまったのです。

イライラして食べたくて仕方がない。漫画を読んだりネットをしたり過ごすけど、どうしても眠れない。

病院に行って睡眠薬をもらっても眠れない。量を増やしても眠れない。2周間分を1回で飲んでやっと眠ることができる。でも疲れは取れない。

通勤中や仕事中は、眠いというより疲れ切っている。

目の下のクマや顔の吹き出物を隠すために厚化粧。エクステをしていたけど髪の毛は栄養不足で薄くなって抜け毛が増える。手を突っ込んで吐くので手の甲と爪もボロボロ。タバコとアルコールと胃酸のせいで声はガラガラ。腕や足は乾燥して白い粉が舞う。

平日はボロボロのまま会社に行って、金曜日は飲み会を断って盛大に吐くことだけが生きがい。

土日は家にいると親に何か言われるのが怖くて、ビュッフェに行ってパチンコ屋のトイレで吐いたり、マクドナルドのハンバーガーを20個くらい買って漫画喫茶に滞在したり。夜は男漁りして、食事代とホテル代を払ってもらう。

こんな生活、もう止めたい。

もう死にたい。

人間として生きている意味が分からなくなって来た時、ふと全てを過食嘔吐のせいにしないことにしてみました。

不眠症は別物。

「眠たくなるまで眠らなくていいや〜」と気楽に考えるようにしました。睡眠薬のお金を払うなら、他のことにお金を使おうと思って(結果、過食費用になるのですが…)開き直りました。

すると2ヶ月ほど経った頃、深夜2時になると眠れるようになったのです。

 

そして気付いたことは、深刻になりすぎない。家族のせいにしない。

 

摂食障害だということがバレたくなくて、深夜に過食嘔吐しているのは自己責任です。まずは人のせいにしていることを認識し、まるで自分が被害者であるような考え方を変える必要があります。

「家族を邪魔者にしてごめんなさい」

家族がいなかったら、自由に過食嘔吐できる環境で嬉しいな〜と思いますか?

 

私は一人暮らしも経験していますが、ストッパーがいなくなると石ころが坂道を転がるように悪化します。

家族がいてくれるから、今以上に悪化しないで済んでいるのです。あなたが「もう止めたい」と潜在意識で願っているからこそ、止めることができるように家族が登場しているのです。

「私が悪化しないようにいてくれて、ありがとう」と心から感謝してください。潜在意識に家族への感謝が書き込まれると、だんだんと行動が変わってきます。

過食するためにお金を稼いで…

いつも残業ばかり。休みの日は、その仕事のイライラを過食嘔吐で紛らわしています。もっと他のことをやる時間がほしいです。

私も残業代が欲しくて、たくさん残業していました。

というか、残業して頑張っている自分が好きだったのかもしれません。

本当に仕事が終わっているかどうかよりも、残業していると頑張ってるアピールが簡単にできます。上司に注目されたり、先輩に褒められたり、同期に声をかけられたり、自分にとってメリットがある活動でした。

ブラック会社でない限り、いつもいつも残業しているということは時間内に終わらせることができない。スケジュール調整能力が低い、またはオーバーワークだと思います。

本当に仕事ができる人は、決められた時間内に仕事を終わらすことができる。余裕を持ったスケジューリング、他部署の人を巻き込んだビジネス展開、マネジメント能力がある人ではないでしょうか。そして定時で上がって、家族サービスをしたり、好きなことをできる人。

残業をしている。ストレスがたまる。過食嘔吐でストレス発散。というルートが固定化してしまうと、そこから抜け出すのは苦労します。

まずは、残業をしている自分をどう思っているのか?

「大変…」と思っている場合、潜在意識の中に「こんなに頑張ってるの!褒めて!」という感情がないかどうか考えてみてください。私はそうでした。

頑張ってるアピールや褒めてほしい感情がある限り、現状は変わりません。

過食スイッチを押す

ここで、過食スイッチの話をさせてください。

過食嘔吐の方が絶対に持っている過食スイッチ。私の場合は、以下のような法則があるようでした。

・豆腐サラダを食べてもONにはならない
・低カロリー食ならたくさん食べても大丈夫
・サラダのドレッシングやマヨネーズがちょっと多いとスイッチが入る
・甘いものは3口食べるとスイッチが押される
・食べ放題に行くと決めたときは食べる前からスイッチON

過食スイッチが押されると、お腹がはち切れそうになるまで食べます。食べるというより、詰め込みます。吐くときのことを考えて、水分を摂取しながら食べます。なぜ、そこだけは冷静なのか。自分でも不思議でした。

何とかして、この過食スイッチを押さないように試したのですが、なかなか上手くいきません。自分のイメージで創り出したスイッチを自分の頭の中から消そうと努力していました。もしくは、なるべく押さない努力をしました。もちろん、そんなことで摂食障害から解放されるなら、ここまで悩んでないのですが。

そこで発想の転換をしました。

 

どうせ押すなら、とっとと押してしまおう!時間がもったいないから、ササっと終わらせよう!そう考えるようになったのです。

 

今まで摂食障害のために使っていた8時間、その支配されていた時間を少しでも短縮しよう!と考えたのです。まだまだ完治には程遠いですが、ネガティブ思考の時間を減らすという意味では大成功でした。

贅沢な時間とは

その人によって、贅沢は違うもの。どんなことが贅沢だと感じますか?

有名ブランドの新作バッグを購入すること?
高級レストランで、希少価値のあるワインを飲むこと?
世界遺産を巡る旅に出て一年間帰らないこと?

どんなことであれ、幸せが伴わなければ無意味です。

摂食障害中は、どんなに高価な服やバッグを買っても、外出することが億劫なので意味がありません。高級料理をご馳走になっても、どうせ吐いてしまう。旅に出ても、どこにいても、食に支配されて心から楽しむことなんてない。

私にとって、食に怯えない時間こそ最高の贅沢です。そして、その時間は自分次第で得ることができます。

さいごに

今、摂食障害でお悩みの方へ。

苦しくて辛い日々だけど、小さな幸せに目を向けてみてください。

この記事を読んでいるということは、ネット環境があるということ。つながれるツールを持っているということ。過食しているということは、過食するほどの食べ物があるということ。世の中には、餓死する方もいるのです。

家はありますか?
服を着ていますか?
スマホは持ってますか?

これって、すごく幸せなことなのです。

そのことに気が付けた人は、すでに良い方向に向かっています。